“両親”のいろいろな読み方と例文
旧字:兩親
読み方割合
ふたおや61.3%
りょうしん34.0%
おや1.9%
りやうしん0.9%
おやたち0.9%
フタオヤ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おしずは、両親ふたおやも、兄妹きょうだいもないのだから、かわいがってやらなければならぬ。」といって、そこのひとたちは、いたわってくれました。
愛は不思議なもの (新字新仮名) / 小川未明(著)
高橋たかはしは、はや父親ちちおやわかれたけれど、母親ははおやがあるのでした。正吉しょうきちだけは、両親りょうしんがそろっていて、いちばん幸福こうふくうえであったのです。
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
私は、師匠の店におって仕事をしている間、子供心にも、これらの世間話しを聞きますにつけて、自分の両親おやたちのことが心配でならないのでありました。
たゞし其時そのときから、両親りやうしんわたくしをとこにしました。それまで、三人さんにん出来できみんなそだたなかつたので、わたくしをんなにしていたんです。雪枝ゆきえをんなのやうな。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
不可也いや/\二人とまりなば両親おやたちあんじ給はん、われはかへるべしなど、はなしのうちなく乳房ちぶさくゝませつゝうちつれて道をいそぎ美佐嶋みさしまといふ原中にいたりし時
震災デ、家ヲ焼カレ、両親フタオヤヲナクシテ、一人ボッチニナリ、ワルイ親類ニダマサレテ、芸妓ゲイシャニウラレ……
三の酉 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)