“児”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
76.5%
10.7%
こども5.2%
ちご4.1%
3.0%
らこ0.2%
0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はい、これはおさまがござらつせえたの、可愛かわいいお児じや、お前様もうれしかろ。ははは、どりや、またいつものを頂きましよか。」
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「おらも乗ってきゃ小遣こづかいもれえたに、号外を遣ってもうけ損なった。お浜ッに何にも玩弄物おもちゃが買えねえな。」
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それをもいとわない浅間しさで、を抱いた洋服がやっと手をすがっって乗掛のっかけた処を、鉄棒で払わぬばかり車掌の手で突離された。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夕暮れには、赤い夕焼けの雲を望んで、弥勒の野に静かにおさ伴侶はんりょとしているさびしき、友の心を思うと書いてあった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
みどりを、片袖かたそでで胸にいだいて、御顔おんかおを少し仰向あおむけに、吉祥果きっしょうかの枝を肩に振掛ふりか
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「だって俊夫君、留吉は物を言うことさえできぬじゃないか? 年齢としは十五だそうだが、その知恵は三ツにも劣っているそうだよ」
白痴の知恵 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
年は四十になったところで二人あるこどものうち、長男の吉というのは、十七歳でゆうの名士となり、次男もまたりこうであった。
劉海石 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
祝には一人の男の子があったが、こどもの母親は柏舟節みさおを守ることができないで、半年の後に児を置き去りにして他へ嫁入した。
水莽草 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その孫の家には一羽の鸚鵡おうむを飼ってあったが、急に死んでしまったので、こどもが持ってきて孫の榻の傍でいじっていた。
阿宝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
先づ大網おほあみの湯をすぐれば、根本山ねもとやま魚止滝うおどめのたきちごふち左靱ひだりうつぼの険はりて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
矢よりもはや漕寄こぎよせた、同じわらべを押して、より幼き他のちごと、親船に寝た以前さきの船頭、三体ともに船にり。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あゆみもえぬ老僧や、尋常なる修業者、ちごどもをんな童部わらんべは、大仏殿、山階やましな寺の内へ我先にとぞにげ行ける。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
翻訳だらうが焼き直しだらうが、生きてゐるうちは何処どこ迄もる覚悟だから、寺尾の方がまだ自分より社会のらしく見えた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
書生と下女とに送られて新橋しんばしに至り、発車を待つ間にも如何いかになし居るやらんと、心は千々ちゞに砕けて
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
翻訳だろうが焼き直しだろうが、生きているうちは何処までも遣る覚悟だから、寺尾の方がまだ自分より社会のらしく見えた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ほんとに悪戯いたずららこだこと!……そうだ、もうそれにきまっている。
〕何ぞといはば、此巻の挽歌に、妻の死時いためる歌二首並載たるに、初一首は忍び通ふほどに死たるを悲むなり、次の一首はある女の死を悲むめれば、こはむかひめなりけん
人麿の妻 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)