“女児”のいろいろな読み方と例文
旧字:女兒
読み方(ふりがな)割合
こども22.2%
をんなのこ16.7%
おんなのこ11.1%
むすめ11.1%
あまッこ5.6%
おなご5.6%
おんなご5.6%
じょじ5.6%
ぢよじ5.6%
めのこ5.6%
(他:1)5.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“女児”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.4%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.2%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
『アレツ!』『アレツ、新坊さんが!』と魂消たまぎつた叫声さけび女児こどもらと智恵子の口からほとばしつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
林務課の事業手といふ安腰弁の立見君は、細君と女児こどもと三人で其麽そんなへやにゐ乍ら、時々藤村調の新体詩などを作つてゐた。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
其嫁は隣村の神官の家から来たが、結婚して二年とも経たぬに、唖の女児をんなのこを遺して、盲腸炎で死んだ。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
亭主は田舎の村役場の助役をして居るので、主婦と其甥に当る十六の少年こどもと、三人の女児をんなのことが、此室に重なり合ふ様になつて寝て居るのだが、渠は慣れて居るから、其等の顔を踏付ける事もなく、壁側かべぎはを伝つて奥のからかみを開けた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
が、遂に二人は結婚しました。冬子はともかくも、譲治は幸福でした。翌年には可愛女児おんなのこも生れた、親友はまるで家族の一人であるように入り浸っていたものです。が、どういうものか、冬子は彼を好まなかったようで、それだけがいつも譲治の心を暗くさせていました。
深夜の客 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
可愛いやつでした。五歳いつつでした、女児おんなのこでしたがね、れはよく私になずいて居ました。国に居た頃でも、私が外から帰って来る、母やかないは無愛想でしても、女児やつ阿爺とうさん、阿爺と歓迎して、帽子ぼうしをしまったり、れはよくするのです。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
主人と妻と女児むすめと、田のくろ鬼芝おにしばに腰を下ろして、持参じさん林檎りんごかじった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
其穴の傍で子を負った十歳の女児むすめと六歳になる女児が遊んで居たが、誤って二人共穴に落ちた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
うがす、何そりゃ好いたやつのためにゃあ世の中を打棄うっちゃるのも、時と場合にゃ男の意地でさ、品に寄っちゃあ城を一百一束いっそくひとからげにしててのひらに握るのと違わねえんでございましょうが、何ですぜ、野郎の方で、はあと溜息ためいきをついて女児あまッこの膝にすがるようじゃあ、大概たいげえの奴あそこで小首をかしげまさ。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
神、その女児おなごを下界にくだして人の母となさしめ給いき。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
神、この不思議を見ていたく驚き、アダムをおそれて自らが子となし給いしも、エヴは常の人と異ならざればしもめとなし、さてエヴといとなみしに、エヴみごもりて女児おなごを生みて死せり。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
茶うけに出ていた甘露梅の事だ。何か、女児おんなごも十二三でなければ手に掛けないという、その清浄しょうじょうな梅漬を、汚穢くてならぬ、嘔吐すと云う。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
著者が校正を見る間に、彼は四歳の女児じょじの遊び相手になったり、根が農家の出身だけに、時には鍬取くわとりもしてくれた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
余は上ろうか上るまいかと踟蹰ちちゅうしたが、つい女児じょじと犬を下に残して片手てすりを握りつゝ酒樽のこもを敷いた楷梯はしごを上った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
しかし心にその可憐の女児ぢよじを木石視したるをうらみとする。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
おほどかに日のてりかげるげんげん田花をつむにもあらず女児めのこ
歌集『涌井』を読む (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
ゆるい坂の片側にある小学校の日曜日で人気ない広い入口の、一方には「女児フィユ」もう一方には「男児フィス」と書かれているのも、伸子におもしろかった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)