“女児等”の読み方と例文
読み方割合
こどもら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女児等こどもらは直ぐ川原に下りて、キヤツ/\と騒ぎ乍ら流れる螢を追つてゐる。智恵子は何がなしに、唯何がなしに橋の上にゐたかつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
う智恵子が言つた。女児等こどもらは、何有なあに男に敗けはしないと口々に騒いだが、結句けつく智恵子の言葉に従つて鶴飼橋に来た。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
先に立つた女児等こどもらの心々は、まだ何か恐怖おそれに囚はれてゐて、手に手に小い螢籠を携へて、密々ひそひそと露を踏んでゆく。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)