“何有”の読み方と例文
読み方割合
なあに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何有なあに、これでいさ、澤山たくさんだ。何うにか辛抱しんぼうの出来んこともあるまい。人間は、肉は喰はなくつても活きてゐられる動物よ。」
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
其麽そんな声で言ふと聞えるよ。何有なあに、道庁の学務課へ出てゐる小役人だがね。昔から壁に耳ありで、其麽どんな処から計画が破れるか知れないからなあ。』
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
常の湯村はたゞ鷹揚おうやうに、「何有なあに、喰べる位の事なら何時まで居ても好い、ユツクリ勤口を探すさ。」
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)