“何故”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なぜ69.0%
なにゆえ22.3%
なにゆゑ5.0%
なに0.5%
どうして0.3%
なし0.3%
なんで0.3%
など0.3%
なんしや0.3%
ホワイ0.3%
あぜ0.2%
いか0.2%
どう0.2%
なして0.2%
なにゆ0.2%
なにゆへ0.2%
ナゼ0.2%
パチェムー0.2%
ワルーム0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大学を辞して朝日新聞に這入ったらう人が皆驚いた顔をして居る。中には何故だと聞くものがある。大決断だとめるものがある。
入社の辞 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何故とは知らず、く身はえて、手に持つ燭を取り落せるかと驚ろきて我に帰る。乙女はわが前に立てる人の心を読む由もあらず。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
讀者諸君御記臆だらう。弦月丸に子ープルス出發せんとした何故ともなくつた一隻を。
正太は何故とも得ぞ解きがたく、烟のうちにあるやうにてお前は何うしても變てこだよ、其樣な事を言ふ筈は無いに、可怪しい人だね、と是れはいさゝか口惜しき思ひに
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「だがしかしだ。これには充分質問例題とする価値があるぜ。何故君は、伸子が覚醒した瞬間に、自分の名前を書かせたのだったね」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「豆八ッあんも、ひどいなあ。何故、なぐりこみの前に、おれに知らせてくれんとか」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
何故彼様目のにしるだんべえ?」と椋は不審に思つて、出来るだけ娘をつてつてゐた。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)
何故かる汚穢に座して、の甘き誘惑に耳をすやと叱かり給ふ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
何だ此畜生奴何故此家に居る? ウン此狐奴、何だ? 寢ろ? カラ小癪な!默れ、この野郎、默れ默れ、默らねえか? 此畜生奴、乞食癩病、天理坊主! 早速と出て行け、此畜生奴!
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
英文学史なんか、ああ漱石が只もう二箇の「何故?」を発してこの分析を深め得たら、と痛感した。狭いところにいて読んで。
いものをかして、徒労力らせると何故ふのぢや。御坊飛騨山菊松が、烏帽子つて、向顱巻手伝つて、見事仕上げさせたらとする。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
何故にも道理なる尋ねなり今日まで云ざりしがは其方事七年前藤川宿の町外れにて有しなり其時其方の書付て有しは是なりと彼の落書まで殘り無物語に及びければ久八は子供心に我が身の上を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
んだとう、づう/\しい阿魔だ、何故してらつたんだかつてろつちんだ、んでもんねえのか、つてろよ」勘次いて、かつと忌々敷なつたやうに
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
垣根近邊たちはなれて、見返りもせず二三すゝめば遣水がれおとし、こゝにまつてへば昨日れ、彷彿として何故ゑにおもひつる
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
だから正直を云ふと、何故が入用であるかを研究する必要は、もう既に通り越してゐたのである。実は外面の事情は聞いてもかなくつても、三千代にを貸して満足させたい方であつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
何故なら、「ほかひ」には、脚のないものが沢山あつたのである。外居は、所謂猫足なる脚の外に向つた所から言ふのだとする説は、成り立たないのである。
「二十二年以前を思い出せ、と書いてありますね。それから何故、というのですが、この記号は——」
血液型殺人事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)