“何故”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
なぜ68.7%
なにゆえ23.2%
なにゆゑ4.6%
なに0.5%
どうして0.3%
なし0.3%
など0.3%
なんしや0.3%
ホワイ0.3%
あぜ0.2%
(他:7)1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“何故”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸48.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語11.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)4.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
何故なぜならば、僕が同伴して来た三人の将校達は、多分たぶん仏蘭西語フランスごと思われる外国語で話をしつづけました。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
何故なぜと云ふと、代助は今此大質問に応じて、自分の未来を明瞭に道破いひやぶる丈の考も何も有つてゐなかつたからである。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
この大提灯を見て、余は何故なにゆえかこれが京都だなと感じたぎり、明治四十年の今日こんにちに至るまでけっして動かない。
京に着ける夕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ハア……やっと解ったようですが……しかしその絵巻物を見てキチガイになるのが男に限っているのは何故なにゆえでしょうか」
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
さては鬼にもあらずと心稍々やゝ安堵したれば、何故なにゆゑにわれをむるやと問ひしに、唯ださめ/″\と泣くのみなり。
鬼心非鬼心:(実聞) (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
美色びしよくにて何故なにゆゑならん、あやしさよとばかさとし燈下とうかうでみしが
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
まへ何卒どうぞかへつてとれい似合にあは愛想あいそづかし、正太しようた何故なにともきがたく
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お前も何卒どうぞ帰つてと例に似合ぬ愛想あいそづかし、正太は何故なにとも得ぞ解きがたく、烟のうちにあるやうにてお前はどうしても変てこだよ、そんな事を言ふはづは無いに、可怪をかしい人だね
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「だがしかしだ。これには充分質問例題とする価値があるぜ。何故どうして君は、伸子が覚醒した瞬間に、自分の名前を書かせたのだったね」と云って、乙骨医師が取り出した紙片に、俄然三人の視聴が集められてしまった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ですけどお嬢様、今になって考えてみると、あの時私が——怨念うらみも意地も血筋もない私が、何故どうしてああ云う処置に出たのだろうと、自分で自分が判らないので御座いますのよ。全くそれが、通り魔とでも申すのでしょうか。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「豆八ッあんも、ひどいなあ。何故なし、なぐりこみの前に、おれに知らせてくれんとか」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「帰ることがわかっとるのに、何故なし、掛けるか? マンは、居らんとか?」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
父なる神の御声みこえ、天にます亡母はゝの幻あり/\と見えつ、聞えつ、何故などかる汚穢けがれむしろに座して
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
あめつゝちとりましとゝ 何故など ける 利目とめ
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
『何だ此畜生奴こんちくしやうめうぬ何故なんしや此家に居る? ウン此狐奴、何だ? 寢ろ? カラ小癪な!默れ、この野郎、默れ默れ、默らねえか? 此畜生奴、乞食ほいど癩病どす、天理坊主! 早速じらからと出て行け、此畜生奴!』
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『何だ此畜生こんちきしやううぬ何故なんしや此家ここに居る? ウン此狐奴きつねめ、何だ? 寝ろ? カラ小癪な! 黙れ、この野郎。黙れ黙れ、黙らねえか? 此畜生奴、乞食ほいど癩病どす、天理坊主! 早速しらからと出て行け、此畜生奴!』
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
成程、相等しき物は同一なりは尤もの次第で、他に考えようもないが、併し「何故ホワイ」という観念が出て来ると、私はそれに依頼されなくなる。
私は懐疑派だ (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
英文学史なんか、ああ漱石が只もう二箇の「何故ホワイ?」を発してこの分析を深め得たら、と痛感した。
わかいものをそゝのかして、徒労力むだぼねらせると何故あぜふのぢや。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なにんだとう、づう/\しい阿魔あまだ、くし何故どうしてらつたんだかつてろつちんだ、んでもわかんねえのか、つてろよ」勘次かんじしばらあひだいて、またかつと忌々敷いま/\しくなつたやうに
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
だから正直を云ふと、何故なにゆへかねが入用であるかを研究する必要は、もう既に通り越してゐたのである。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
豹一と一緒に何故なんで飛出さなかったんやろというと森田は何か狼狽して、いや飛出さんでもえゝのです、それよか豹ぼんの為に。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
何故ナゼなら、「ほかひ」には、脚のないものが沢山あつたのである。
「ドイツ語ですね」私はいった。「二十二年以前まえを思い出せ、と書いてありますね。それから何故ワルーム、というのですが、この記号は——」
血液型殺人事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)