“狼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおかみ72.1%
おほかみ20.1%
オイノ1.9%
おいの1.3%
ウルフ1.3%
あわ0.6%
おいぬ0.6%
おゝかみ0.6%
ろう0.6%
オカミ0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも、これは虎ではなく、豺(ぬくて)というおおかみの一種にとられるのであったが、とにかく郊外の夜中の独り歩きはまだ危険な頃だった。
虎狩 (新字新仮名) / 中島敦(著)
人間ならば来年の夏の青葉の夢でも見ながら、安楽な眠りに包まれている最中に、突然わき腹を食い破るおおかみきばを感じるようなものである。
簔虫と蜘蛛 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
おまけに高田屋は金も遣うし、ここに「新地」ができるとすれば、五人組とか町名主などという連中も、にとびつくおおかみのようなものだ。
おほかみきたりて人の如く立其裾そのすそくはへたるゆゑをのにて狼のひたひきり、狼にげりしゆゑ家にかへりしに
わたしがものをいて、返事へんじ躊躇ちうちよをなすつたのは此時このときばかりで、また、それはいぬしゝだとか、おほかみだとか
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「又新造ですかえ、——今日は、そんな氣樂な話ぢやありません。江戸の眞ん中におほかみが出て、若い娘を追ひ廻すつて話をお聽きですか」
オイノは、どうしたらいゝか困つたといふやうにしばらくきよろ/\してゐましたが、たうとうみんないちどに森のもつと奥の方へ逃げて行きました。
狼森と笊森、盗森 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
急いでそつちへ行つて見ますと、すきとほつたばら色の火がどん/\燃えてゐて、オイノ九疋くひき、くる/\/\、火のまはりを踊つてかけ歩いてゐるのでした。
狼森と笊森、盗森 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
急いでそっちへ行って見ますと、すきとおったばら色の火がどんどん燃えていて、オイノ九疋くひき、くるくるくるくる、火のまわりをおどってかけ歩いているのでした。
狼森と笊森、盗森 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ぱちつ、雪童子の革むちが鳴りました。おいのどもは一ぺんにはねあがりました。雪わらすは顔いろも青ざめ、くちびるも結ばれ、帽子も飛んでしまひました。
水仙月の四日 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
ぱちっ、雪童子の革むちが鳴りました。おいのどもは一ぺんにはねあがりました。雪わらすは顔いろも青ざめ、くちびるも結ばれ、帽子も飛んでしまいました。
水仙月の四日 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
雪童子ゆきわらすは革むちをわきの下にはさみ、堅く腕を組み、くちびるを結んで、その風の吹いて来る方をじつと見てゐました。おいのどもも、まつすぐに首をのばして、しきりにそつちを望みました。
水仙月の四日 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
それから三時頃眼をさまして、羽根布団の中で焼き林檎りんごを喰べていると、いつの間に這入って来たのか、ウルフが枕元に突立っていた。
ココナットの実 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「そうですわ。そこへ、紅子べにこさんという、浅草の不良モガが、一人でやって来たのよ。ウルフは、紅子さんと、手を取って、帰って行きましたわよ」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ウルフ」も運転台から、泥まみれになって降りて来た。その手には、ブローニング拳銃ピストルを握って、こっちをにらんで立った。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
両手を、畳に下そうとすると、浪路はあわてて、
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
おいぬ三六—四二
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
もとからせていた父は、一層痩せて眼が落ちくぼみ、銀色のひげをぼう/\と生やして、今までていたのが起きたところらしく、おゝかみのような恰好かっこうをして枕もとにすわっていたが
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その時は判らなくて、ぞっとしただけですが、やがて判った。あちらでは死体を火葬にしないで、土葬にする。それを野犬が、向うじゃろうと言ってたが、やはり野犬ですな。掘り出してくわえて河床に持って来たんだ。何かの事情で、犬はその腕をそこに置き去りにしたんだね。
狂い凧 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
オカミいやーんと弟は泣く。
海流 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)