“狼狽者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうばいしゃ40.0%
あわてもの20.0%
うろたえもの20.0%
うろたへもの20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狼狽者ろうばいしゃが居たとして、その女の着衣を持ち出したとしても、足袋たびの片足や、湯文字ゆもじの一枚までも残さぬなどという大胆不敵な行動が、あの際出来るものでなく、下駄の無いことに至っては
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
犬にえ付かれて、てな己は泥棒かしらん、と結論するものは余程の馬鹿者か、非常な狼狽者あわてものと勘定するを得べし、去れども世間には賢者を以て自ら居り、智者を以て人より目せらるゝもの
人生 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
狼狽者うろたえものめが、小屋敷ならいざ知らず、七万石のお上屋敷にあって、ただ一人のためにこの混乱とは何事じゃ、門番表詰の役人足軽共は何しておった」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
云はうやうなき狼狽者うろたへものぢや。
袈裟の良人 (旧字旧仮名) / 菊池寛(著)