“驚愕狼狽”の読み方と例文
読み方割合
きょうがくろうばい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
到着すべき一つの地点に達して、そこで初めてお雪ちゃんが、あまりのことにまた驚愕狼狽きょうがくろうばいしなければならぬことになりました。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
本乗物の飛行を知って火星人らは痛く驚愕狼狽きょうがくろうばいの模様なり、考うるに、本乗物を失っては彼らは既に火星に帰ることが不可能となったためと思わる。
大宇宙遠征隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と、驚愕狼狽きょうがくろうばいして、我先に馬を返したので、魏の大軍は、その凄じい怒濤のすがたを、急激に押し戻されて、馬と馬はぶつかり合い、兵は兵を踏みつぶし、阿鼻叫喚あびきょうかんの大混乱を現出した。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)