“阿鼻叫喚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あびきょうかん95.0%
あびけうくわん5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
疼痛はげしき時は右に向きても痛く左に向きても痛く仰向になりても痛く、まるで阿鼻叫喚あびきょうかんの地獄もかくやと思はるるばかりの事に候。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
ときも同時に、ごうぜんと、あたりの桟敷百十けんがくずれ落ちて、死傷数百人という阿鼻叫喚あびきょうかんが、刹那せつなにおこっていたのであった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天空そらには星影ほしかげてん、二てんた三てんかぜしてなみくろく、ふね秒一秒べういちべうと、阿鼻叫喚あびけうくわんひゞきせて、印度洋インドやう海底かいていしづんでくのである。
幸右衞門の家の中は、まさに阿鼻叫喚あびけうくわんの凄まじさだつたのです。