“秒一秒”の読み方と例文
読み方割合
べういちべう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天空(そら)には星影(ほしかげ)一點(てん)、二點(てん)、又(ま)た三點(てん)、風(かぜ)死(し)して浪(なみ)黒(くろ)く、船(ふね)は秒一秒(べういちべう)と、阿鼻叫喚(あびけうくわん)の響(ひゞき)を載(の)せて、印度洋(インドやう)の海底(かいてい)に沈(しづ)んで行(ゆ)くのである。
船(ふね)は秒一秒(べういちべう)に沈(しづ)んで行(ゆ)く、甲板(かんぱん)の叫喚(けうくわん)はます/\激(はげ)しくなつた。終(つひ)に「端艇(たんてい)下(おろ)せい。」の號令(がうれい)は響(ひゞ)いて、第(だい)一の端艇(たんてい)は波上(はじやう)に降下(くだ)つた。此時(このとき)私(わたくし)は春枝夫人(はるえふじん)を見返(みかへ)つたのである。