“端艇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ボート56.5%
はしけ21.7%
たんてい4.3%
はぶね4.3%
パヴィヨン4.3%
ボウト4.3%
ボオト4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから端艇ボートは、上甲板の手縁レールとおなじ線におろしておいてください。いや、すぐ降ろせるように。それから、水樽とビスケットを……
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
帆船端艇はしけを繰り廻し、思う所へ横付けにし、電光石火に仕事をり、再び船へ取って返すや行方をくらますということであった。
赤格子九郎右衛門の娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
してると、端艇たんていは、何時いつにか印度洋インドやう名高なだか大潮流だいてうりう引込ひきこまれたのであらう。わたくしなんとなくのぞみのあるやうかんじてたよ。
舟は我熱をさますに宜しからんとおもへば乘りぬ。舟人はさを取りて岸邊を離れ、帆を揚げて風に任せたるに、さゝやかなる端艇はぶねこゝろよく、紅の波をしのぎ行く。
「ちょっと行って、端艇パヴィヨンをさがしてきます。すぐ帰るから」
海難記 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「青い帽子」に於ては、夫人の得意とする細緻な觀察をほしいまゝにした端艇ボウト競爭の場景の中に明確に描かれてゐる。うまいと思つた。
丁度その翌日ブラウンはテラピアの波止場で端艇ボオトから上がる時、足を挫いた。怪我はひどくはないが、暫く休息してゐなくてはならない。
不可説 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)