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端艇
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はしけ
ふりがな文庫
“
端艇
(
はしけ
)” の例文
帆船
端艇
(
はしけ
)
を繰り廻し、思う所へ横付けにし、電光石火に仕事を
行
(
や
)
り、再び船へ取って返すや行方をくらますということであった。
赤格子九郎右衛門の娘
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
土地柄として沼にも川にも沿岸の海にも
鰐
(
わに
)
が棲んで居て、
一寸
(
ちよつと
)
端艇
(
はしけ
)
が顛覆しても乗組人は
一人
(
ひとり
)
も揚つて来ないのが普通なのに
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
フランスの軍艦は港から一里ばかりの沖に来て、二十艘の
端艇
(
はしけ
)
に水兵を載せて上陸させたのである。両歩兵の隊長が出張の用意をさせていると、軍監府から出張の命令が届いた。
堺事件
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
ぽうと云ふ
空洞
(
うつろ
)
な
汽笛
(
きてき
)
の音が響いて、いつの間にか汽船が一艘黒い煙を吐きながら、近くの沖へ来て
碇泊
(
ていはく
)
してゐるのに気がついたが、間もなく漕ぎ寄つた一艘の
端艇
(
はしけ
)
に、荷物や人を受取つて
或売笑婦の話
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
ところが同じこの夜のこと、旅装凜々しい一人の武士が、
端艇
(
はしけ
)
で海上を親船から、霊岸島まで
駛
(
はし
)
らせて来た。
前記天満焼
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
天鵞絨
(
ビロウド
)
を張つた
真黒
(
まつくろ
)
な
屋形
(
やがた
)
の中に腰を掛けた気持は
上海
(
シヤンハイ
)
で夜中に乗つた支那の
端艇
(
はしけ
)
を思ひ出させた。狭い運河の左右は高い
家家
(
いへいへ
)
で
劃
(
しき
)
られ、前は
暗
(
やみ
)
と夜霧とで二
間
(
けん
)
と先が見えない。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
艇
常用漢字
中学
部首:⾈
13画
“端艇”で始まる語句
端艇競漕
端艇架
端艇競争
端艇十四櫂