“碇泊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ていはく95.0%
ふながか3.3%
かか1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文代は隅田川の川口に碇泊ていはくしている、例の怪汽艇の一室にとじこめられていたのだが、次の室で賊の部下達が話しているのを聞いて
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「さては住吉の海上へ、商船あきないぶねに装わせ、碇泊ふながかりさせた毛剃丸けぞりまる、捕方共に囲まれたと見える。これはこうしてはいられない」
赤格子九郎右衛門の娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その日の夕方も、まだ日の高いうちに、野崎島をめぐって神之浦こうのうらへ切れ込むと、そこへ山のような和蘭陀オランダ船が一艘碇泊かかって、風待ちをしているのが眼に付いた。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)