“和蘭陀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
オランダ67.6%
おらんだ23.5%
ヲランダ5.9%
オテンダ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もと和蘭陀オランダ語のマンプウから出たのだそうで、左様に発音する人もあるが、京阪地方では一般になまって、お春が云ったように云う。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
実あ、走井はしりいの茶屋の先で、チラと姿を見かけたので、和蘭陀おらんだカルタにことよせて、それとなく礼をいいにいったくらいですからね……。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
和蘭陀ヲランダと云ふ国は可愛かあいさうな位小さい国だね。素通りしてしまはうと思へば七時間位で通つてしまへるのだからね。」
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
和蘭陀オテンダ風に装飾よそおわれている。壁に懸けられたは壁掛けである。昆虫の刺繍が施されてある。諸所ところどころに額がある。昆虫の絵が描かれている。天井にも模様が描かれてある。その模様も昆虫である。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)