“オランダ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:おらんだ
語句割合
和蘭66.1%
和蘭陀13.9%
阿蘭陀12.1%
荷蘭3.0%
紅毛1.8%
1.8%
阿蘭1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、咸臨丸という船だけは、本来和蘭オランダから買入れた船なのだ。もう一歩進んで、その船をも日本人の手で造りたいものではないか。
不思議な処へ、思いがけない景色を見て、和蘭陀オランダへ流された、と云うのがあるし、堪らない、まず行燈あんどうをつけ直せ、と怒鳴ったのが居る。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこで大船を求めしめた処が、丁度平戸沖に阿蘭陀オランダ船が碇泊しているのを知った。直ちに廻送せしめ、城へ石火矢いしびやを放たせた。
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ときに農学〈(アグローム)〉の大家荷蘭オランダ人荷衣白蓮〈(ホーイブレング)〉氏という大先生に邂逅かいこうしました。これは実に拙者、無上の大幸でありました。
禾花媒助法之説 (新字新仮名) / 津田仙(著)
紅毛オランダ油の大樽に、わざわざ火をされたこと、火の手の廻り方が存外に早かったので
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
(麦畑のうねがオランダの野につらなり、白義ベルギー国は果てしない。車窓に春雨も暖かく、風よぎれば緑も流れんばかりである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
次いで同じ月の六日に、幕府はおん医師即ち官医中有志のものは「阿蘭オランダ医術兼学いたし候とも不苦くるしからず候」と令した。翌日また有馬左兵衛佐さひょうえのすけ道純みちずみ家来竹内玄同たけうちげんどう、徳川賢吉けんきち家来伊東貫斎かんさいが奥医師を命ぜられた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)