“蘭(オランダ)” の例文
「どうして、泥のついた掘りたてのホヤホヤだ。といって、ブラジルでもなし蘭(オランダ)領ギアナでもない。こいつは、おなじ南米でも新礦地(しんこうち)のもんだ」
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
(麦畑のうねが蘭(オランダ)の野につらなり、白義(ベルギー)国は果てしない。車窓に春雨も暖かく、風よぎれば緑も流れんばかりである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(遠く遺跡をたずねて蘭(オランダ)東部に入る。スピノザの像は海牙(ハーグ)市街の中に立っている。彼は卑賤より身をおこして碩学と称せられ、まさにスピノザ翁もまた一英雄たるを知るべきである。)
西航日録 (新字新仮名) / 井上円了(著)