“木蘭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もくらん53.8%
もくれん38.5%
モクラン7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ほんに」と和尚さんはうしろを振り向く。とこ平床ひらどこを鏡のようにふき込んで、鏽気さびけを吹いた古銅瓶こどうへいには、木蘭もくらんを二尺の高さに、けてある。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
庭にはまきかやあいだに、木蘭もくれんが花を開いている。木蘭はなぜか日の当る南へ折角せっかくの花を向けないらしい。が、辛夷こぶしは似ている癖に、きっと南へ花を向けている。
保吉の手帳から (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
古来どの学者でも辛夷シンイをコブシであるとして疑わず涼しい顔をしており、また従来どんな学者でも木蘭モクランをモクレンでそうろうとしてスマシこんでいるのは笑わせる。
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)