“もくれん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木蓮69.2%
木蘭12.8%
目蓮10.3%
目連7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白砂を敷きつめた堂前の庭は、春の光りを一杯に吸って美しく輝いていた。冷酷なほどの静けさのなかに、木蓮もくれんの花が白く咲き乱れている。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
懐古園内の藤、木蘭もくれん躑躅つつじ牡丹ぼたんなぞは一時花と花とが映り合って盛んな香気を発したが、今では最早濃い新緑の香に変って了った。千曲川は天主台の上まで登らなければ見られない。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
皮肉変色憔悴やせしおれ黄ばんだので、仏目蓮もくれんをして二竜を調伏せしめた(『根本説一切有部毘奈耶』四四)。
ところがこの将軍殺さるる三日前に、仏の大弟子目連もくれんと、舎利弗しゃりほつ、およびその五百弟子を供養した功徳で大力鬼神となり、大疫気を放ち無数の人を殺す。