“牡丹”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ぼたん97.8%
ぼた1.3%
ぼうたん0.4%
ピオネア0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古い鏡も掘出されたことを、主人は語った。忠寛の書院の前にあった牡丹ぼたんは、焼跡から芽を吹いて、今でも大きな白い花が咲く。こんな話もした。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
また、顔にも、覚えがない。扇屋の吉野太夫ならば雪の夜、牡丹ぼたんを焚いてもてなされたことがある。彼女の琵琶びわにも耳澄ました覚えがある。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝がたからちらつきだした粉雪は、いつの間にか水気の多い牡丹ぼたん雪に変って、ひるをまわる頃には奈良の町を、ふかぶかとうずめつくした。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
朝がたからちらつきだした粉雪は、いつの間にか水気の多い牡丹ぼたん雪に変つて、ひるをまはる頃には奈良の町を、ふかぶかとうづめつくした。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
静かに進んで礼をする時、牡丹ぼたんはしけたやうに、花の中を廻りめぐつて、奥へ続いた高楼たかどのの廊下づたひに
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
隣近処に牡丹ぼたもち団子と配り歩く中を、源七が家へはらぬが能い、返礼が気の毒なとて、心切しんせつかは知らねど十軒長屋の一軒はけ物
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
よしや春秋はるあき彼岸ひがんればとて、隣近處となりきんじよ牡丹ぼたもち團子だんごくばあるなか
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
たなからちる牡丹ぼたもちものよ、唐様からやうたくみなる三代目さんだいめ
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
牡丹ぼうたん四方よもあかりはしづけくて色無きがごとしこもる蚊のこゑ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
豊けきは葉ぐみととのふ牡丹ぼうたんのひと花あかおだしさにして
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
朝顔よりはむしろ牡丹ピオネアのやうにみえる
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)