“牡丹屋”の読み方と例文
読み方割合
ぼたんや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
牡丹屋ぼたんやの裏二階からは、廊下のひさしに近く枝をさし延べているしいこずえが見える。寛斎はその静かな廊下に出て、ひとりで手をもんだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私はパリに行っていわゆるハイカイ詩人の一団と牡丹屋ぼたんやという日本人の経営している料理屋で会ったことがありました。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
牡丹屋ぼたんやという夏の間学生達を泊めていた大きな宿のあった事を思い出して、それへ問合わせて見ると、いつでも来てくれと云って寄したので、四月の初め
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)