“牡丹刷毛”の読み方と例文
読み方割合
ぼたんばけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近江訛おうみなまりの蚊帳かや売りや、ものう稽古けいこ三味のが絶えて、ここやかしこ、玉の諸肌もろはだを押し脱ぐ女が、牡丹刷毛ぼたんばけから涼風すずかぜかおらせると、柳隠れにいろは茶屋四十八軒
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「その前に伺ひますが、その牡丹刷毛ぼたんばけの持主が、佐野松さん殺しの疑ひでも受けてゐるのでせうか」
お紋は湯道具を鏡の前へ置いて、耳盥みみだらいへ湯を取り、白粉壺おしろいつぼ牡丹刷毛ぼたんばけを取広げながら
お美津簪 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)