“諸肌”の読み方と例文
読み方割合
もろはだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その西洋式の讃美者は、この興行主のお角が諸肌もろはだを脱いで、江戸前の刺青師ほりものしに、骸骨の刺青を彫らせていることを知るものがない。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
杉の枯木のこちらに、男や女が七八人立ち並び、一人のたくましい男が諸肌もろはだぬぎになって、革鞭かわむちのような物で裸の女を打っていた。
ちくしょう谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
智深が法衣ころも諸肌もろはだを脱いだからだ。そしてその酒身しゅしんいっぱいに繚乱りょうらんと見られた百花の刺青いれずみへ、思わず惚々ほれぼれした眼を吸いつけられたことであろう。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)