“もろはだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
諸肌39.2%
双肌35.3%
両肌13.7%
諸膚5.9%
双膚3.9%
雙肌2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
杉の枯木のこちらに、男や女が七八人立ち並び、一人のたくましい男が諸肌もろはだぬぎになって、革鞭かわむちのような物で裸の女を打っていた。
ちくしょう谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
死骸の帯をゆるめて、双肌もろはだ脱がせると、背から尻へかけて、一面の青痣あおあざ、それに相応して着物の破れなどのあるのを確かめると
「そう言われるとこっちもしゃくだあな、よし、向うが仏眼なら、こっちもがんりきだ、一番その遊行上人とやらを遣付やっつけましょうと、こう両肌もろはだを脱いじまった」
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
かかる時にも、片袖きれた不状ぶざまなるよりは……とや思う、真三は、ツと諸膚もろはだに払って脱いだ。、姿見に映った不思議は、わが膚のかくまで白く滑らかだった覚えはない。
露萩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
房子は双膚もろはだぬいだまま立ち上って、内側から、襖をおさえた。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)
死骸の帶を緩めて、雙肌もろはだ脱がせると、背から尻へかけて、一面の青痣あをあざ、それに相應して着物の破れなどのあるのを確かめると