“革鞭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわむち66.7%
かはむち16.7%
むち16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
杉の枯木のこちらに、男や女が七八人立ち並び、一人のたくましい男が諸肌もろはだぬぎになって、革鞭かわむちのような物で裸の女を打っていた。
ちくしょう谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
その草地のまん中に、せいの低いをかしな形の男が、ひざを曲げて手に革鞭かはむちをもつて、だまつてこつちをみてゐたのです。
どんぐりと山猫 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
御者ぎよしや鼻唄はなうたばし途断とぎれて、馬のに鳴る革鞭むちの響、身にみぬ、吉田行なるうしろなる車に、先きの程より対座の客のおもて、其の容体ようだいいぶかしげにながめ入りたる白髪の老翁
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)