“革砥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわと40.0%
かはど20.0%
かわど20.0%
かはと20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弔辞は勿論二三日まえに保吉の書いた「名文」である。「名文」は格別恥ずる所はない。そんな神経はとうの昔、古い革砥かわとのようにり減らされている。
文章 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「あれはね、自働革砥オートストロツプの音だ。毎朝髭をるんでね、安全髮剃を革砥かはどへ掛けてぐのだよ。今でもつてる。嘘だと思ふなら來て御覽」
変な音 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「あれはね、自働革砥オートストロップの音だ。毎朝ひげるんでね、安全髪剃あんぜんかみそり革砥かわどへかけてぐのだよ。今でもやってる。うそだと思うなら来て御覧」
変な音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
床屋は西洋剃刀かみそりを取上げて、せつせと革砥かはとに当て出したが、急に何か気がいたやうに、剃刀を持つた儘ぐたりと椅子に尻を落した。