変な音へんなおと
うとうとしたと思ううちに眼が覚めた。すると、隣の室で妙な音がする。始めは何の音ともまたどこから来るとも判然した見当がつかなかったが、聞いているうちに、だんだん耳の中へ纏まった観念ができてきた。何でも山葵おろしで大根かなにかをごそごそ擦ってい …
作品に特徴的な語句
往来ゆきかよい きょく じき さま ひと わき うしろ 見極みき 革砥かわど 出入ではい 午過ひるすぎ 大根だいこ のち ねじ えが しん つゆ ほて 縁端えんばた まかない 一纏ひとまと 一重ひとえ 二間ふたま 付添つきそい 住居すまい 何遍なんべん やさ 判然はっきり はげ なかば 嘔気はきけ うそ もと 夜半よなか 妻戸つまど 始終しじゅう へや 山葵わさび おの あと 御亡おな 御癒おなお 懸易かけか こしら 挨拶あいさつ 捗取はかど くだ 朱泥しゅでい はて せん さん むね 殊勝しゅしょう 気色けしき 洒落しゃれ 湿しめ 火鉢ひばち 珠根たまね たしか たた わたし 穿 立居たちい 縁側えんがわ 繰返くりかえ まと うらや あく 胃癌いがん 胡瓜きゅうり ふく うち ふすま 見当けんとう 見透みとお さと あきら にぎ 身体からだ はる はち かぎ へだ ひげ 黙然もくねん
題名が同じ作品
変な音 (旧字旧仮名)夏目漱石 (著)