“御亡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おな71.4%
おなく28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして小さい声で、「御父さんが御亡おなくなりになっても、御母さんが今まで通り可愛かわいがって上げるから安心なさいよ」
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ええもうとうに。ここを退院なさるとじきでした、御亡おなくなりになったのは」
変な音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其れから間もなく御新造様は御亡おなくなり、貴郎あなたさまは伯母御様に手を引かれなさつて、粟野の奥へ行かしやる
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
先生は今の教育家として御立派なかたでしょうが、近年夫人が御亡おなくなりになって間もなく再婚を致された際の先生の御話を雑誌で拝見した時に私はいやな気持が致しました。
離婚について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)