“おな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
93.9%
御亡1.3%
1.1%
御成1.1%
御歿1.1%
御名0.5%
小凪0.3%
御同0.3%
御失0.3%
御舐0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて、三ねんまへ、……ちがひます。なれども、おな霜月しもつきさり、ちやうおないま時刻じこくわれらにもお前樣まへさまおなことがありました。……
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「ええもうとうに。ここを退院なさるとじきでした、御亡おなくなりになったのは」
変な音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
魔風恋風でもなし、新派のやるべきものはやり尽しておなじ型で鼻についてしまったのだ
生前身後の事 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そんなによはつちや不可いけない。むかしの様に元気に御成おなんなさい。さうしてちつと遊びに御いでなさい」と勇気をつけた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
こゝで御歿おなくなりになつた妹君の御身の上にも、兎角の噂が立ちまして、中には又月のない夜毎々々に、今でも怪しい御袴おんはかまの緋の色が
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「ナ、何という……御名おなだ」
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
鋭い口笛のようなうなりを立てて吹きまく風は、小屋をめきりめきりとゆすぶり立てた。風が小凪おなぐと滅入めいるような静かさが囲炉裡いろりまでせまって来た。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「いえ、なに——たしか甲野君と御同おなどしでした」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うして御失おなくしになつたの」と聞いた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「それでもあなたが御飯を召し上らんで麺麭パン御食おたべになったり、ジャムを御舐おなめになるものですから」「元来ジャムは幾缶いくかん舐めたのかい」「今月は八つりましたよ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)