御亡おな)” の例文
そうして小さい声で、「御父さんが御亡おなくなりになっても、御母さんが今まで通り可愛かわいがって上げるから安心なさいよ」
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ええもうとうに。ここを退院なさるとじきでした、御亡おなくなりになったのは」
変な音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「えゝもううに。此處を退院なさるとぢきでした、御亡おなくなりになつたのは」
変な音 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「いい旦那でしたがね、惜しい事に。いつごろ御亡おなくなりになりました」
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「去年御亡おなくなりました」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)