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同
>
おな
ふりがな文庫
“
同
(
おな
)” の例文
ちょうど
私
(
わたし
)
と
同
(
おな
)
じい七つ、八つばかりの
子供
(
こども
)
が、
毎日
(
まいにち
)
五、六
人
(
にん
)
も
寄
(
よ
)
り
集
(
あつ
)
まって
鬼事
(
おにごっこ
)
をしたり、こまをまわしたりして
遊
(
あそ
)
んでいました。
子供の時分の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
さて、三
年
(
ねん
)
前
(
まへ
)
、……
日
(
ひ
)
は
違
(
ちが
)
ひます。なれども、
同
(
おな
)
じ
此
(
こ
)
の
霜月
(
しもつき
)
の
夜
(
よ
)
さり、
丁
(
ちやう
)
ど
同
(
おな
)
じ
今
(
いま
)
の
時刻
(
じこく
)
、
私
(
われら
)
にもお
前樣
(
まへさま
)
と
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
がありました。……
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
うつくしき
顏
(
かほ
)
に
似合
(
にあは
)
ぬは
心
(
こゝろ
)
小學校通
(
せうがくかうがよ
)
ひに
紫袱紗
(
むらさきふくさ
)
對
(
つゐ
)
にせし
頃
(
ころ
)
年上
(
としうへ
)
の
生徒
(
せいと
)
に
喧嘩
(
いさかひ
)
まけて
無念
(
むねん
)
の
拳
(
こぶし
)
を
我
(
わ
)
れ
握
(
にぎ
)
る
時
(
とき
)
同
(
おな
)
じやうに
涙
(
なみだ
)
を
目
(
め
)
に
持
(
も
)
ちて
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
自分
(
じぶん
)
が
大学
(
だいがく
)
にいた
時分
(
じぶん
)
は、
医学
(
いがく
)
もやはり、
錬金術
(
れんきんじゅつ
)
や、
形而上学
(
けいじじょうがく
)
などと
同
(
おな
)
じ
運命
(
うんめい
)
に
至
(
いた
)
るものと
思
(
おも
)
うていたが、
実
(
じつ
)
に
驚
(
おどろ
)
く
可
(
べ
)
き
進歩
(
しんぽ
)
である。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「あの小説が
出
(
で
)
てから、サヾーンといふ人が其話を脚本に仕組んだのが別にある。矢張り
同
(
おな
)
じ名でね。それを一所にしちや
不可
(
いけ
)
ない」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
その
後
(
のち
)
何回
(
なんかい
)
斯
(
こ
)
うした
儀式
(
ぎしき
)
に
臨
(
のぞ
)
んだか
知
(
し
)
れませぬが、いつもいつも
同
(
おな
)
じ
状態
(
じょうたい
)
になるのでございまして、それは
全
(
まった
)
く
不思議
(
ふしぎ
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
あの『
幼
(
をさな
)
きものに』と
同
(
おな
)
じやうに、
今度
(
こんど
)
の
本
(
ほん
)
も
太郎
(
たらう
)
や
次郎
(
じらう
)
などに
話
(
はな
)
し
聞
(
き
)
かせるつもりで
書
(
か
)
きました。それがこの『ふるさと』です。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「いけねえ、
同
(
おな
)
い
年
(
どし
)
だ。じや、お前、おれで、これから話そう。岡本さんなんて呼ぶなよ。岡本でいゝ。こつちも、なんだつけ?」
この握りめし
(新字新仮名)
/
岸田国士
(著)
同
(
おな
)
じ
式
(
しき
)
、
同
(
おな
)
じ
紋
(
もん
)
。
瓜
(
うり
)
を
二
(
ふた
)
ツの
類型土器
(
るゐけいどき
)
が
各地
(
かくち
)
から
出
(
で
)
るのである。それ
等
(
ら
)
の
數
(
すう
)
から
考
(
かんが
)
へても、
大仕掛
(
おほじかけ
)
を
以
(
もつ
)
て
土器
(
どき
)
を
製造
(
せいざう
)
したと
云
(
い
)
へる。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
從
(
したが
)
つて
私
(
わたし
)
は、
其
(
そ
)
の
以前
(
いぜん
)
に
同郷的愛着
(
どうきやうてきあいちやく
)
、
同藩的偏見
(
どうはんてきへんけん
)
を
失
(
うしな
)
つたと
同
(
おな
)
じやうに、
今
(
いま
)
は
次第
(
しだい
)
に
國民的愛着
(
こくみんてきあいちやく
)
、
國家的偏見
(
こくかてきへんけん
)
を
失
(
うしな
)
つたのであつた。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
それは
丁度
(
ちやうど
)
日本
(
にほん
)
の
國號
(
こくがう
)
を
外人
(
ぐわいじん
)
が
何
(
なん
)
と
呼
(
よ
)
び
何
(
なん
)
と
書
(
か
)
かうとも、
吾人
(
ごじん
)
は
必
(
かなら
)
ず
常
(
つね
)
に
日本
(
にほん
)
と
呼
(
よ
)
び
日本
(
にほん
)
と
書
(
か
)
かねばならぬのと
同
(
おな
)
じ
理窟
(
りくつ
)
である。(完)
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
同
(
おな
)
じ
人
(
ひと
)
ですら
其通
(
そのとほ
)
り、
況
(
いは
)
んや
曾
(
かつ
)
て
戀
(
こひ
)
の
力
(
ちから
)
に
觸
(
ふ
)
れたことのない
人
(
ひと
)
が
如何
(
どう
)
して
他人
(
たにん
)
の
戀
(
こひ
)
の
消息
(
せうそく
)
が
解
(
わか
)
らう、その
樂
(
たのしみ
)
が
解
(
わか
)
らう、
其苦
(
そのくるしみ
)
が
解
(
わか
)
らう?。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
月野
博士
(
はかせ
)
はロウエル
教授
(
けうじゆ
)
と
同
(
おな
)
じ
考
(
かんが
)
へで
火星
(
くわせい
)
は水が
少
(
すく
)
ない そこで
運河
(
うんが
)
へは火星
人
(
じん
)
が大
仕掛
(
じかけ
)
の
給水
(
きふすゐ
)
ポンプで水をくばるといふのぢや
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
今
(
いま
)
や
我
(
わ
)
が
弦月丸
(
げんげつまる
)
の
指
(
さ
)
して
行
(
ゆ
)
く
同
(
おな
)
じ
鍼路
(
しんろ
)
をば
故意
(
わざ
)
と
此方
(
こなた
)
に
向
(
むかつ
)
て
猛進
(
まうしん
)
して
來
(
く
)
るのである、一
分
(
ぷん
)
、二
分
(
ふん
)
、三
分
(
ぷん
)
の
後
(
のち
)
は
一大
(
いちだい
)
衝突
(
しようとつ
)
を
免
(
まぬ
)
かれぬ
運命
(
うんめい
)
※
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
同
(
おな
)
じ
日本
(
につぽん
)
の
石器時代
(
せつきじだい
)
の
人々
(
ひと/″\
)
のお
互
(
たがひ
)
の
交通
(
こうつう
)
とか、
文化
(
ぶんか
)
の
關係
(
かんけい
)
などを
知
(
し
)
るには、
土器
(
どき
)
の
模樣
(
もよう
)
や
形
(
かたち
)
などを
研究
(
けんきゆう
)
することが
必要
(
ひつよう
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
然うしたら社會の人として、
或
(
あるひ
)
は
安楽
(
あんらく
)
な
生活
(
せいくわつ
)
を
爲
(
な
)
し
得
(
う
)
るかも知れない。
併
(
しか
)
し精神
的
(
てき
)
には、
全
(
まつた
)
く
死
(
し
)
んで了ツたのも
同
(
おな
)
じことなんだ!
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
一「セカンド」は
大抵
(
たいてい
)
脉
(
みやく
)
の
一動
(
いちどう
)
に
同
(
おな
)
じ。
扨
(
さて
)
時計
(
とけい
)
の
盤面
(
ばんめん
)
を十二に
分
(
わか
)
ち、
短針
(
たんしん
)
は
一晝夜
(
いつちうや
)
に二
度
(
ど
)
づゝ
廻
(
まは
)
り、
長針
(
ちやうしん
)
は二十四
度
(
ど
)
づゝ
廻
(
まは
)
る
仕掛
(
しかけ
)
にせり。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「こんどのおかあさんもいいおかあさんだから、
亡
(
な
)
くなったおかあさんと
同
(
おな
)
じように、だいじにして、いうことを
聴
(
き
)
くのだよ。」
松山鏡
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
同
(
おな
)
じ
不正
(
ふせい
)
を
企
(
くわだて
)
るのならば、百三十六
個
(
こ
)
の
麻雀牌
(
マアジヤンパイ
)
の
背中
(
せなか
)
の
竹
(
たけ
)
の
木目
(
もくめ
)
を
暗記
(
あんき
)
するなどは、その
努力感
(
どりよくかん
)
だけでも
僕
(
ぼく
)
には
寧
(
むし
)
ろ
氣持
(
きもち
)
がいい。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
きつと、おぢさんの
子供
(
こども
)
やおぢさんを
好
(
す
)
いてくれる
子供
(
こども
)
たちと
同
(
おな
)
じやうに、よろこんで
讀
(
よ
)
んでくれ、よろこんで
歌
(
うた
)
つてくれるにちがひない。
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
それだのに
同
(
おな
)
じ
雪
(
ゆき
)
を
戴
(
いたゞ
)
いたこゝの
庇
(
ひさし
)
は、
彼女
(
かのぢよ
)
にその
冷
(
ひ
)
え
切
(
き
)
つた
心
(
こゝろ
)
を
温
(
あたゝ
)
められて、
今
(
いま
)
は
惜
(
を
)
しげもなく
愛
(
あい
)
の
雫
(
しづく
)
を
滴
(
したゝ
)
らしてゐるのだ。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
『
何遍
(
なんべん
)
いたしましても、
同
(
おな
)
じことでござります。』と、
玄竹
(
げんちく
)
はこの
潔癖
(
けつぺき
)
な
殿樣
(
とのさま
)
の
相手
(
あひて
)
をしてゐるのが、
少
(
すこ
)
し
迷惑
(
めいわく
)
になつて
來
(
き
)
た。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
夫では
和郎
(
あなた
)
はあの所と
違
(
ちが
)
つて上野か向島「イヤ
矢張
(
やつぱり
)
行先は王子にて
然
(
しか
)
も音羽へ出て行く
積
(
つも
)
り「ヲヤ/\夫では
昨日
(
きのふ
)
と
同
(
おな
)
じだと
鬱
(
ふさ
)
ぐ
丁稚
(
でつち
)
に錢を ...
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さてはわが
身
(
み
)
を
恐
(
こは
)
がらないのか、ちつとも
恐
(
こは
)
いと
思
(
おも
)
つてゐない。この
児
(
こ
)
の
眼
(
め
)
には、あたしの
恐
(
おそ
)
ろしい
白栲
(
しろたへ
)
が、
御主
(
おんあるじ
)
のそれと
同
(
おな
)
じに
見
(
み
)
えるのだ。
癩病やみの話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
と
云
(
い
)
つて、
若
(
も
)
し
私
(
わたし
)
が
同
(
おな
)
じやうでなかつたら
何
(
ど
)
うなるんでせう、
此
(
この
)
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
で
誰
(
だ
)
れが
私
(
わたし
)
なんでせう!まァ、それは
大
(
おほ
)
きな
謎
(
なぞ
)
だわ!
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
ちょっと
見
(
み
)
たゞけでは、わかつたようでわからぬ
歌
(
うた
)
です。
同
(
おな
)
じような
句
(
く
)
が
重
(
かさ
)
なつてゐると、
自然
(
しぜん
)
片一方
(
かたいつぽう
)
の
方
(
ほう
)
は、
一部分
(
いちぶぶん
)
略
(
りやく
)
する
習慣
(
しゆうかん
)
があります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
此處
(
こゝ
)
から
逐
(
お
)
はるゝは
世界
(
せかい
)
から
逐
(
お
)
はるゝも
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
、
世界
(
せかい
)
から
逐
(
お
)
はるゝは
殺
(
ころ
)
さるゝも
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
、すれば
追放
(
つゐはう
)
とは
死罪
(
しざい
)
の
隱
(
かく
)
し
名
(
な
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
俺
(
お
)
れが
我
(
わ
)
が
身
(
み
)
というたとて、
自由自儘
(
じいうじまゝ
)
に
成
(
な
)
るならば、
今日
(
けふ
)
の
巫女
(
あづさ
)
も
要
(
い
)
るまいにい……」
婆
(
ばあ
)
さんは
同
(
おな
)
じやうな
句
(
く
)
を
反覆
(
くりかへ
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ある日、私は
妻
(
つま
)
と二人で
郊外
(
かうぐわい
)
へ家を
見付
(
みつ
)
けに出て行つた。
同
(
おな
)
じ
見付
(
みつ
)
けるからには、まだ一
度
(
ど
)
も行つたことのない
方面
(
はうめん
)
が良いといふ
相談
(
さうだん
)
になつた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
因
(
よつ
)
て
齊
(
せい
)
に
家
(
いへ
)
せり。
世
(
よ
)
の・
老子
(
らうし
)
を
學
(
まな
)
ぶ
者
(
もの
)
は
則
(
すなは
)
ち
儒學
(
じゆがく
)
を
絀
(
しりぞ
)
け、
儒學
(
じゆがく
)
も
亦
(
また
)
老子
(
らうし
)
を
絀
(
しりぞ
)
く。『
道
(
みち
)
、
同
(
おな
)
じからざれば、
相
(
あひ
)
爲
(
た
)
めに
謀
(
はか
)
らず』とは、
豈
(
あに
)
是
(
これ
)
を
謂
(
い
)
ふ
邪
(
か
)
。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
へ四つにたたんだ
手拭
(
てぬぐい
)
を
載
(
の
)
せて、
朝
(
あさ
)
の
陽差
(
ひざし
)
を
避
(
さ
)
けながら、
高々
(
たかだか
)
と
尻
(
しり
)
を
絡
(
から
)
げたいでたちの
相手
(
あいて
)
は、
同
(
おな
)
じ
春信
(
はるのぶ
)
の
摺師
(
すりし
)
をしている八五
郎
(
ろう
)
だった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
しかし
此
(
この
)
説明
(
せつめい
)
は
功
(
こう
)
を
奏
(
そう
)
せなかつた。
子供
(
こども
)
には
昔
(
むかし
)
の
寒山
(
かんざん
)
が
文殊
(
もんじゆ
)
であつたのがわからぬと
同
(
おな
)
じく、
今
(
いま
)
の
宮崎
(
みやざき
)
さんがメツシアスであるのがわからなかつた。
寒山拾得縁起
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
其形
(
そのかたち
)
の
斉
(
ひとし
)
からざるは、かの
冷際
(
れいさい
)
に於て雪となる時冷際の
気運
(
きうん
)
ひとしからざるゆゑ、雪の
形
(
かたち
)
気
(
き
)
に
応
(
おう
)
じて
同
(
おな
)
じからざる也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「いや、はや、これはどうしたことだい、わしが
涙
(
なみだ
)
を
流
(
なが
)
すなんて、これじゃ、まるで
泣
(
な
)
いてるのと
同
(
おな
)
じじゃないか。」
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
彼等
(
かれら
)
は
皆
(
みな
)
、この
曇天
(
どんてん
)
に
押
(
お
)
しすくめられたかと
思
(
おも
)
ふ
程
(
ほど
)
、
揃
(
そろ
)
つて
脊
(
せい
)
が
低
(
ひく
)
かつた。さうして
又
(
また
)
この
町
(
まち
)
はづれの
陰慘
(
いんさん
)
たる
風物
(
ふうぶつ
)
と
同
(
おな
)
じやうな
色
(
いろ
)
の
著物
(
きもの
)
を
著
(
き
)
てゐた。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
自分
(
じぶん
)
と
觀測所
(
かんそくじよ
)
との
間隔
(
かんかく
)
が
一二里以内
(
いちにりいない
)
であるならば、
兩方
(
りようほう
)
の
時刻
(
じこく
)
竝
(
ならび
)
に
時間
(
じかん
)
共
(
とも
)
に
大體
(
だいたい
)
同
(
おな
)
じ
値
(
あたひ
)
に
出
(
で
)
て
來
(
く
)
るべきはずである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「あつちと
同
(
おな
)
じでいゝのよ。お
願
(
ねが
)
ひするわ。
宿賃
(
やどちん
)
だけ
余計
(
よけい
)
になるけど。」と
言
(
い
)
ひながら、
道子
(
みちこ
)
は
一歩一歩
(
ひとあしひとあし
)
男
(
をとこ
)
を
橋向
(
はしむかう
)
の
暗
(
くら
)
い
方
(
はう
)
へと
引
(
ひ
)
ツ
張
(
ぱ
)
つて
行
(
ゆ
)
かうとする。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
春
(
はる
)
、
美
(
うつく
)
しい
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
くのが
見
(
み
)
たく、
夏
(
なつ
)
の
暑
(
あつ
)
いときに
涼
(
すゞ
)
しい
木蔭
(
こかげ
)
が
欲
(
ほ
)
しい
以上
(
いじよう
)
は、
庭
(
には
)
の
木
(
き
)
でも、
町
(
まち
)
のなみ
木
(
き
)
でも、
同
(
おな
)
じように
可愛
(
かわい
)
がつてやらねばなりません。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
しかして進化というはすでに発芽すべき力がもともと
含蓄
(
がんちく
)
されているものが、
漸々
(
ぜんぜん
)
に働くことを称すると
同
(
おな
)
じく
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
お兼には孫七という栄三郎と
同
(
おな
)
い年の息子があったが、それをつれて一つ屋根の下に起き
臥
(
ふ
)
ししているうちにいつしかお兼は栄三郎を実子のように思い
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ラプンツェルを
連
(
つ
)
れて
行
(
い
)
った
同
(
おな
)
じ
日
(
ひ
)
の
夕方
(
ゆうがた
)
、
魔女
(
まじょ
)
はまた
塔
(
とう
)
の
上
(
うえ
)
へ
引返
(
ひきかえ
)
して、
切
(
き
)
り
取
(
と
)
った
少女
(
むすめ
)
の
辮髪
(
べんぱつ
)
を、しっかりと
窓
(
まど
)
の
折釘
(
おれくぎ
)
へ
結
(
ゆわ
)
えつけて
置
(
お
)
き、
王子
(
おうじ
)
が
来
(
き
)
て
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
同
(
おな
)
い
年
(
どし
)
の私の児供は魔子を不便がったと見えて、
大切
(
だいじ
)
にしていた
姉様
(
あねさま
)
や千代紙を残らず魔子に
与
(
や
)
ってしまった。
最後の大杉
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
で、彼は、
神妙
(
しんみょう
)
に遊ぶ
稽古
(
けいこ
)
をする。そこへちょうど、友だちのレミイが現われた。
同
(
おな
)
い
年
(
どし
)
の男の子で、
跛足
(
びっこ
)
をひき、しかも、しょっちゅう走ろうとばかりする。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
ゴットフリートはびっくりし、
感動
(
かんどう
)
して、「
何
(
なん
)
だ、何だ?」とくり
返
(
かえ
)
しながら、
同
(
おな
)
じように彼を
抱
(
だ
)
きしめた。——それから
彼
(
かれ
)
は
立上
(
たちあが
)
り、
子供
(
こども
)
の手をとっていった。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「
誰某
(
たれそれ
)
の
輩
(
はい
)
が、
行詰
(
ゆきづま
)
つた
果
(
は
)
てに、
箔
(
はく
)
をつけに
行
(
ゆ
)
くのと、
同
(
おな
)
じだと
思
(
おも
)
はれると、
大変
(
たいへん
)
な
間違
(
まちが
)
ひなんだ。」
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
べつに
怨恨
(
えんこん
)
など
抱
(
いだ
)
いてはいないのだと
答
(
こた
)
えたが
事実
(
じじつ
)
としては
青流亭
(
せいりゅうてい
)
の
女将
(
おかみ
)
と
同
(
おな
)
じく、いつも
夜
(
よる
)
になつてから
老人
(
ろうじん
)
を
訪
(
たず
)
ねるのが
常
(
つね
)
で、ある
時
(
とき
)
、ひどくはげしい
口調
(
くちょう
)
で
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
どっちも
同
(
おな
)
い年で、宿帳には二十二歳としるしてありました。二人とも徒歩で木曾街道を旅行して、それから名古屋へ出て、汽車で東京へ帰る予定だということです。
山椒魚
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
同
(
おな
)
じ
女
(
をんな
)
に
取卷
(
とりま
)
かれてゐても、
三上
(
みかみ
)
は(
説明中止
(
せつめいちうし
)
)——
時雨
(
しぐれ
)
さんは、
社會的
(
しやくわいてき
)
に、
文學的
(
ぶんがくてき
)
に、とにかく
最早
(
もはや
)
、三
四人
(
よにん
)
の
女文子
(
をんなぶんし
)
を
送出
(
おくりだ
)
してゐる、この
賢明
(
けんめい
)
にして
美
(
うつく
)
しい
人
(
ひと
)
が
長谷川時雨が卅歳若かつたら
(旧字旧仮名)
/
直木三十五
(著)
そんな
心掛
(
こころがけ
)
は、この
子
(
こ
)
たちにはそもそも
註文
(
ちゅうもん
)
するだけ
無理
(
むり
)
なのです。そういうところは、この子たちも
大人
(
おとな
)
も
同
(
おな
)
じです。「
進
(
すす
)
めッ」と、
世間
(
せけん
)
の
強
(
つよ
)
い人たちはいいます。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
他
(
ほか
)
の
動物
(
どうぶつ
)
も、みんな
同
(
おな
)
じやうに
泣
(
な
)
いてばかりゐました。
實
(
げ
)
に、
動物園
(
どうぶつゑん
)
は
動物
(
どうぶつ
)
の
監獄
(
かんごく
)
でありました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
“同”の意味
《名詞》
(ドウ)文書中、叙述が記載である場合の表現。
(出典:Wiktionary)
同
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“同”を含む語句
同胞
同一
同伴
同情
一同
同志
同行
同伴者
同僚
同様
共同
同時
同人
同級
御同伴
異口同音
同衾
同朋町
同腹
同年
...