“橋向”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はしむこう50.0%
はしむか25.0%
はしむかう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あっちと同じでいいのよ。お願いするわ。宿賃やどちんだけ余計になるけど。」と言いながら、道子は一歩一歩男を橋向はしむこうの暗い方へと引ッ張って行こうとする。
吾妻橋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
にくみけるが或時給金きふきん三兩を田舍ゐなかつかはさんとて手紙てがみふう瀬戸物町せとものちやうの島屋へ持行もちゆき途中とちう橋向はしむかふにて晝抅盜ひるとんびうばはれ忙然ばうぜんとして立歸たてかへりしがかねを取れてはまた一年奉公ほうこうを爲ねばならぬと力を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
烟が散つてから見れば、もう敵は退いて、道が橋向はしむかうまで開いてゐる。橋詰はしづめ近く進んで見ると、雑人ざふにんが一人打たれて死んでゐた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)