“橋場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はしば95.8%
ばしば4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町人といっても、人形町にんぎょうちょうの三河屋という大きい金物問屋で、そこのお内儀かみさんがとかく病身のために橋場はしばの寮に出養生をしている。
籠釣瓶 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その得意先とくいさきの一けん橋場はしば妾宅せふたくにゐる御新造ごしんぞがおいと姿すがたを見て是非ぜひ娘分むすめぶんにして行末ゆくすゑ立派りつぱな芸者にしたてたいと云出いひだした事からである。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
「あれを——気が付きませんか、橋場ばしばのあたりでしょう。闇の中に尾を引いて、人魂ひとだまが飛びましたよ」