“妾宅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうたく92.5%
せふたく5.0%
うち2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方の日本左衛門とても、月何回と版木はんぎにかかッて出る定刊本のように妾宅しょうたくへ顔を出して、おほんと言っている旦那でもありません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その得意先とくいさきの一けん橋場はしば妾宅せふたくにゐる御新造ごしんぞがおいと姿すがたを見て是非ぜひ娘分むすめぶんにして行末ゆくすゑ立派りつぱな芸者にしたてたいと云出いひだした事からである。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
従って町の雰囲気も違って来た——お麻さんが選んだ妾宅うちは、朝々年寄った小役員でも出てゆきそうな家だった。母親は台所のためによばれていったので藤木さんの不服は一方ならずであった。