“橋詰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はしづめ88.2%
はしつめ5.9%
はしづ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
烟が散つてから見れば、もう敵は退いて、道が橋向はしむかうまで開いてゐる。橋詰はしづめ近く進んで見ると、雑人ざふにんが一人打たれて死んでゐた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
折詰は口にくわえながら無我夢中、一生懸命になって、「危険あぶない危険あぶない」と自分で叫びながら、ようやく、向うの橋詰はしつめまでくると、其処そこに白い着物を着た男が、一人立っていてさかんに笑っているのだ
今戸狐 (新字新仮名) / 小山内薫(著)
景蔵はまた今の京都の空気が実際にいかなるものであるかを半蔵に伝えたいと言って、石清水行幸後に三条の橋詰はしづめに張りつけられたという評判な張り紙の写しまでも書いてよこした。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)