“危険”のいろいろな読み方と例文
旧字:危險
読み方割合
きけん37.6%
けんのん28.0%
あぶな19.4%
あぶない3.2%
あぶ3.2%
あぶなく3.2%
あぶねえ1.1%
あぶの1.1%
あやう1.1%
あやうし1.1%
やば1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狼群(ろうぐん)は鉄砲(てっぽう)をおそれて日中はあまりでないし、また人間の姿(すがた)が見えると、さっさと逃(に)げてしまうので、この日は別段(べつだん)危険(きけん)もなかった。
小僧「だから彼(あれ)はいけないと云うので、危険(けんのん)な奴ですよ、強請言(ねだりごと)ばかり云ってましたから、お嬢さんが勾引(かどわか)されるといけませんぜ」
「マア、ほんとうに危険(あぶな)いですね、——それにしても藤岡さんがいなけれゃあ、その人は今ごろもうどうなっているか分りませんね」
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
「危険(あぶない)! もうお止しなさい※ 駄目(だめ)です駄目(だめ)です!」と私は一生懸命に制止した。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
「危険(あぶ)ない」と車夫(くるまや)が叫んだ拍子にどんと橋詰(はしづめ)の砂利道(ざりみち)の上に、私を突倒(つきたお)して行ってしまった。
死神 (新字新仮名) / 岡崎雪声(著)
夫れも動かないで刀丈前後とか上下とかに振るのなら、まだ危険(あぶなく)もないが、三十人が一度に足踏をして横を向く時がある。ぐるりと廻る事がある。膝を曲げる事がある。
坊っちやん (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
すると突然大きな声で危険(あぶねえ)と云ったものがある。はっと眼を開けると、白い男の袖(そで)の下に自転車の輪が見えた。人力の梶棒(かじぼう)が見えた。と思うと、白い男が両手で自分の頭を押えてうんと横へ向けた。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「危険(あぶの)うございます」と云って宜道(ぎどう)は一足先へ暗い石段を下りた。宗助(そうすけ)はあとから続いた。町と違って夜になると足元が悪いので、宜道は提灯(ちょうちん)を点(つ)けてわずか一丁ばかりの路(みち)を照らした。
門 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
危険(あやう)く見えましてございますのであなた様をお呼び致しましたが……あの時にはどうやらあなた様には、門の内外でどなた様かと、お話ししておいでなさいましたようで
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
危険(あやうし)と見て取った二人の敵、声も掛けずに左右から!
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この頃、長崎の役人の調べが急に八釜(やかま)しくなって、仕事が危険(やば)くなりましたのに、この風で船が出なくなって、皆青くなっているところです。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)