“狼群”の読み方と例文
読み方割合
ろうぐん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狼群ろうぐん鉄砲てっぽうをおそれて日中はあまりでないし、また人間の姿すがたが見えると、さっさとげてしまうので、この日は別段べつだん危険きけんもなかった。
目のくらむような陽をあびて、狼群ろうぐんのように、はいかがんだ人数、向こうに見えるつぎ間道かんどうを目がけてゾロゾロゾロゾロはいこんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
倫敦ロンドンに住み暮らしたる二年は尤も不愉快の二年なり。余は英国紳士の間にあつて狼群ろうぐんする一匹のむく犬の如く、あはれなる生活を営みたり。倫敦の人口は五百万と聞く。
『文学論』序 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)