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狼群
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ろうぐん
ふりがな文庫
“
狼群
(
ろうぐん
)” の例文
狼群
(
ろうぐん
)
は
鉄砲
(
てっぽう
)
をおそれて日中はあまりでないし、また人間の
姿
(
すがた
)
が見えると、さっさと
逃
(
に
)
げてしまうので、この日は
別段
(
べつだん
)
危険
(
きけん
)
もなかった。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
目のくらむような陽をあびて、
狼群
(
ろうぐん
)
のように、はいかがんだ人数、向こうに見える
次
(
つぎ
)
の
間道
(
かんどう
)
を目がけてゾロゾロゾロゾロはいこんだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
倫敦
(
ロンドン
)
に住み暮らしたる二年は尤も不愉快の二年なり。余は英国紳士の間にあつて
狼群
(
ろうぐん
)
に
伍
(
ご
)
する一匹のむく犬の如く、あはれなる生活を営みたり。倫敦の人口は五百万と聞く。
『文学論』序
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
蛭
(
ひる
)
が数時間後の暴風を予知して水底に沈み、
蜘蛛
(
くも
)
が巣を張って
明日
(
あす
)
の好天気を知らせ、象が月の色を見て
狼群
(
ろうぐん
)
の大襲来を察し、星を仰いだ
獺
(
かわうそ
)
が上流から来る大洪水を恐れて丘に登る。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
足跡から
判
(
はん
)
ずると、ロボは
狼群
(
ろうぐん
)
の先に立ってわなへ近よると、
仲間
(
なかま
)
を止めて、自分ひとりでうまい
工合
(
ぐあい
)
にかきだしてしまうらしい。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
▼ もっと見る
踵
(
きびす
)
をかえして七、八歩、うしろを見るといつのまにか、そこにも
狼群
(
ろうぐん
)
のような
原士
(
はらし
)
が、兇刃を植えならべて、じわじわと、静から動へ移らんとする空気をみなぎらしている。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
このロボというのは、
灰色
(
はいいろ
)
の大きなおおかみで、カランポー
狼群
(
ろうぐん
)
の王といわれるだけにとても
知恵
(
ちえ
)
がはたらき、毒薬にもわなにもかからない。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
たちまち、合図の角笛が鳴ると、四方に隠れていた土蛮が、董荼奴を殺し、阿会喃を取りかこみ、二つの首を取ると、死骸は谷間へ蹴落して、わあと、
狼群
(
ろうぐん
)
のように本陣へ帰ってきた。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
剣の光は
閃々
(
せんせん
)
と乱れて見えたが、その時、ここ、もちの木坂の一地点——ほとんど、人と人と人と人とのかたまりが、一個の
野晒
(
のざらし
)
をあばき合う
狼群
(
ろうぐん
)
のごとく眺められて、さしも、法月弦之丞
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
狼
漢検準1級
部首:⽝
10画
群
常用漢字
小4
部首:⽺
13画
“狼”で始まる語句
狼狽
狼
狼藉
狼藉者
狼煙
狼火
狼籍
狼烟
狼森
狼連