“狼藉者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうぜきもの95.2%
らうぜきもの4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一時は呆気あっけに取られたが、ほこを取り直して、この意外な狼藉者ろうぜきものを取押えて、弁慶を救い出そうという途端、仏頂寺弥助が眼を怒らして
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「無礼者っ」廻廊にいながれている国司の家来たちがいちどに立ち上がり、群衆もこの異様な狼藉者ろうぜきものに、わっと、驚いて立ちくずれた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は思はず立止つて、もし狼藉者らうぜきものでゞもあつたなら、目にもの見せてくれようと、そつとその遣戸の外へ、息をひそめながら身をよせました。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
も云ず拔打ぬきうち提灯ちやうちんバツサリ切落きりおとせば音吉はきやツと一聲立たるまゝ土手どてよりどうまろおち狼藉者らうぜきものよとよばはりながら雲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)