“ろうぜきもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
狼藉者93.0%
浪藉者4.7%
狼籍者2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「無礼者っ」廻廊にいながれている国司の家来たちがいちどに立ち上がり、群衆もこの異様な狼藉者ろうぜきものに、わっと、驚いて立ちくずれた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
からめとれッ、搦めとれッ。行列みだ浪藉者ろうぜきものは、打ち首勝手たること存じおろう! 覚悟せい! 覚悟せい
と同時に、狼籍者ろうぜきものは雲を霞と逃げ失せて、肋と頤へ怪我をした又七は、ようよう溝から這い出して、折柄通りかかったあの若造に助けられて自宅うちへ帰り着いたというのである。
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)