狼籍者ろうぜきもの)” の例文
と同時に、狼籍者ろうぜきものは雲を霞と逃げ失せて、肋と頤へ怪我をした又七は、ようよう溝から這い出して、折柄通りかかったあの若造に助けられて自宅うちへ帰り着いたというのである。
助五郎余罪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)