“杯盤狼藉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいばんろうぜき92.3%
はんばんろうぜき7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
逃げようとしたので、トラは強引に座敷へ引きずり込んだ、そして、膳を踏みつけたから形のごとく杯盤狼藉はいばんろうぜきを作って、共倒れに仆れた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ピアノノ前ノ畳ノ上ニ寝床ガ取ッテアッテ妻ガ静カニ寝カサレテイタ。ソノ傍ノチャブ台ガ杯盤狼藉はいばんろうぜきト取リ散ラカサレテイタ。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
杯盤狼藉はんばんろうぜきのなかに、二人だけが残されると、まるで、半年も逢わなかった後のような気持で、金五郎も、マンも、ぽかんとした顔をつきあわせた。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)