“狼藉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうぜき90.6%
らうぜき8.8%
あわて0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絶間無き騒動のうち狼藉ろうぜきとしてたはむれ遊ぶ為体ていたらく三綱五常さんこうごじよう糸瓜へちまの皮と地にまびれて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
理不尽りふじんでもあるし、突然な狼藉ろうぜきぶりだ、お吟ひとりに向って、十名以上の大の男が押しかぶさって来て縄にかけようとするのである。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その狼藉ろうぜきの鼻を田山白雲に取っつかまって腰投げをくらい、完全に抑え込まれてから、銚子の黒灰の素人相撲しろうとずもうでは連戦連勝を
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
たとえば米のごときは普通には必要品とされているけれども、これを酒にかもして杯盤狼藉ろうぜきの間に流してしまえば、畳をよごすだけのものである。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
狼藉ろうぜきえりし死骸むくろてられたらむように、婦女等おんなたちさんを乱して手荷物の間によこたわれり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其身そのみきたくおやりたけれど嫁入よめいりのせき落花らつくわ狼藉らうぜき萬一もしづかへば
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ふすま障子しやうじ縱横じうわう入亂いりみだれ、雜式家具ざふしきかぐ狼藉らうぜきとして、化性けしやうごと
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うちの中は区役所の出張員しゆつちやういん硫黄いわうの煙と石炭酸せきたんさんで消毒したあと、まるで煤掃すゝはきか引越ひつこしの時のやうな狼藉らうぜき
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
五ツの座敷ブチ抜きたる大筵席だいえんせきは既に入り乱れて盃盤はいばん狼藉らうぜき、歌ふもあればねるもあり、腕をして高論するもの、を擁して喃語なんごするもの
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ゆあみしをはりて楼にのぼれば、すで杯盤はいばん狼藉らうぜきたり。
それかあらぬかこの大入りの興行が、突然何の打合せもなしに、狼藉あわてふためいて興行主から中止されてしまった。
竹本綾之助 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)