“提灯”のいろいろな読み方と例文
旧字:提燈
読み方(ふりがな)割合
ちょうちん78.0%
ちやうちん14.5%
ぢょうちん3.0%
かんばん2.0%
あかり0.5%
ちようちん0.5%
これ0.2%
しるし0.2%
ちゃうちん0.2%
てうちん0.2%
(他:3)0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“提灯”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸22.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語9.6%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行4.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
静かなる前後と枯れ尽したる左右を乗りえて、暗夜やみよを照らす提灯ちょうちんの火のごとく揺れて来る、動いてくる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大阪風に赤い提灯ちょうちんなどを出した両側の飲食店——その間をのろのろした腕車くるまで、石高な道を揺られて行く笹村は
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
亭主であらう、五十ばかりの男、周章あわたゞしさうに草履を突掛け乍ら、提灯ちやうちん携げて出て行かうとするのであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
提灯ちやうちんにはあかしべで、くるまにはしろもんで、菊屋きくやみせ相違さうゐない。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
往来のむこうで道を照して行く人の小提灯ぢょうちんが、積った雪に映りまして、その光が花やかに明く見えるばかり。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ちょうど、下に置いてあった屑屋のがんどう提灯ぢょうちんを、がんりきの百が手にとって、その異形いぎょうの者にさしつける途端、
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
柳という字を赤く太く提灯かんばんへ書いた車へ乗ろうとして、気の惑いか軾棒かじぼうつまずき、御機嫌うという声を俯いて聞いたが
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
「待ちねえ。駕といやあ、さっきそこの鳥居側とりいわきに、提灯かんばんが二つ見えていた筈だが……」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それに、船のお席も私がまいらぬと分りませんから、ちょッとお待ち下さいませ……ただいま、提灯あかりともして
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「や、森啓之助殿——」と輪をくずして後ろを見ると、啓之助と一緒にきた竹屋三位卿、七、八間離れた所に、お久良の持ち添える提灯あかりをうけて立っている。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
提灯ちようちん行列のためのみには君ことわり給ひつれど、その他のことはこの和泉いずみの家の恤兵じゆつぺいの百金にも当り候はずや。
ひらきぶみ (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
灰色の毛皮の敷物のはしを車の後に垂れて、横縞よこじま華麗はなやかなる浮波織ふはおり蔽膝ひざかけして、提灯ちようちん徽章しるしはTの花文字を二個ふたつ組合せたるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「旦那、まことに申しかねますが、提灯これをちょッと持っていて下さいませんか……どうも尾籠びろうなお話ですが、すこし小用がつかえまして……」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
提灯しるしを持っているほうは、海部同心の安井民右衛門たみえもん土岐とき鉄馬のふたり。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
赤い提灯ちゃうちんが沢山ともされ、達二の兄さんが提灯を持って来て達二と並んで歩きました。
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
それから硬い板を入れたはかまをはき、脚絆きゃはんや草鞋をきりっとむすんで、種山剣舞連と大きく書いた沢山の提灯ちゃうちんに囲まれて、みんなと町へ踊りに行ったのだ。
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
しも全盛ぜんせいきはめたりし我楽多文庫がらくたぶんこにはか月夜げつや提灯てうちんつた、けれども火はえずに、十三、十四、十五
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
靄の赤みに、夢ごころ、提灯ともしふらまし。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ただ扉を開けて提灯カンテラをふり廻すだけだ。
「あの提灯ランタンは何といふの?」
熱い風 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)