“軒提灯”のいろいろな読み方と例文
旧字:軒提燈
読み方割合
のきぢょうちん77.8%
のきぢやうちん22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十四年の六月十四日、今年は日枝ひえ神社の本祭りで、わたしの家の近所では軒提灯のきぢょうちんを懸けている朝、わたしは菓子の折をかかえて築地の桜痴居士の家をたずねた。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
本所亀沢町の掘割に面した百坪ばかりの空地に、毎晩「貝屋」という軒提灯のきぢょうちんをかかげた屋台店が出る。
夜の蝶 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
また、大通おほどほりの絹張きぬばり繪行燈ゑあんどう横町々々よこちやう/\あか軒提灯のきぢやうちんも、祭禮まつりやみはう相應ふさはしい。つき紅提灯べにぢやうちん納涼すゞみる。それから、そらえた萬燈まんどうは、しものお會式ゑしきおもはせる。
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あゝ、大分だいぶおそうござります。さあ、おしなさりまし。御存ごぞんじの、あのあか大蜈蚣おほむかでうねつた、さがふぢそろひの軒提灯のきぢやうちん御覽ごらうじながら、徐々そろ/\かへりなさいませんか。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)