“徐々”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
そろそろ32.4%
じょじょ23.7%
そろ/\17.3%
しずしず10.8%
じよ/\2.9%
おもむろ1.4%
しず/\1.4%
じよ/″\1.4%
だんだん1.4%
のろ/\1.4%
(他:8)5.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“徐々”を含む作品のジャンル比率
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語9.7%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸9.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
其様そんな日には雪江さんは屹度きっと思切て朝寝坊をして、私なんぞは徐々そろそろ昼飯が恋しくなる時分に、漸う起きて来る。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
果して、いったん投げられた捕方が、暫くあって徐々そろそろと身を起したのを見ると、別段、急所を当てられているとは見えません。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それは、椅子の凭れを離れると、徐々じょじょに艶子の娘々した肩先へとすべって行き、遂にその上にフワリと置かれた。
彼は、人々へ、目礼を送って、徐々じょじょと、作法していた。水裃の前を外して、三方をいただくと、すぐ、小刀を執って、
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まるで馬鈴薯じやがいものやうな顔だ——馬鈴薯じやがいもといへば、もう徐々そろ/\植ゑつけなくつちやなるまいて。」
『は。』と、言つて、ずるさうな、臆病らしい眼附で健の顏を見ながら、忠一は徐々そろ/\後退あとしざりに出て行つた。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
それにも拘らず、盲法師の弁信は自ら手綱をかいくって、徐々しずしずと馬を進めながら、今日は馬上で得意のお喋りをはじめます。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
扱帯しごきつま取らぬばかりに、日の本の東西にただ二つの市の中を、徐々しずしずと拾ったのが、たちまちいなずまのごとく、さっ
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まへ偃松帶はひまつたい上部じようぶ徐々じよ/\にこの草本帶そうほんたいうつつてきます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
まへ噴火ふんか前後ぜんご地盤ぢばん變動へんどう徐々じよ/\おこることをべた。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
狭山は徐々おもむろに目をうつして、太息といきいたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
然し、徐々おもむろ黄昏たそがれの光の消え行く頃には其の山も其の岩も皆遠く西のかた水平線の下に沈んで了ひ、食事を終つて再び甲板の欄干に身をせた時、自分は茫々たる大海原の水の色のみ大西洋とは驚く程ちがつた紺色を呈し、天鵞絨びろうどのやうになめらかに輝いて居るのを認めるばかりであつた。
黄昏の地中海 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
一丁ふえた三味線の音は益々景気づき、丁度牛が馬鹿囃しの響きに促されて、花車だしを挽くように、船も陽気な音曲の力に押されて、徐々しず/\と水上を進むように思われます。
幇間 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
目科は如何に思えるや知ざれど彼れ嚊煙草のお蔭にて何の色をも現さず、徐々しず/\と倉子を慰めし末「いえ此事件は余り何も彼も分ら無さ過るからつまり方々へ疑いが掛るのです、事が分れば分るだけ疑われる人も減る訳ですから此上申兼もうしかねたお願ながらうか私しに此家の家捜をさせて下されますまいか」と大胆な事を言出せり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
潰家かいかしたから徐々じよ/″\がるものは、大事だいじいたるまで氣附きづかれずに進行しんこうすることがあり
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
つひ徐々じよ/″\として進航しんかうをはじめた。
そして、窒息の原因をなしたものが、易介には徐々だんだんと迫っていったのだ
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「すべてが度外れて気違いじみている。まるで犯人は風みたいに、僕等の前を通り過ぎては鼻を明かしているんだ。ねえ法水君、この超自然はいったいどうなるんだい。ああ徐々だんだんに、鎮子の説の方へまとまってゆくようじゃないか」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
愛宕町あたごちやうは七八丁の距離しかないので銀之助はしづのこと、今のさい元子もとこのことを考へながら、あゆむともなく、徐々のろ/\るいた。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
と、アンドレイ、エヒミチはかしらりながら、相手あひてずに徐々のろ/\話出はなしだす。かれはなしをするときひとぬのがくせ
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
折から紙門ふすまを開きけるをと貫一のみむかふる目前めさきに、二人の紳士は徐々しづしづ入来いりきたりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
二人の騎士は主君より拝領なせし領土をさして、カルパシヤの山麓を、徐々しづ/\と駒を進めたり。
と、アンドレイ、エヒミチはかしらりながら、相手あいてずに徐々のろのろ話出はなしだす。かれはなしをするときひとぬのがくせ
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
それからいくばくもなく紅葉が多年の牙城たる『読売』をてて『二六にろく』に移った時は、一葉落ちて天下の秋を知るで、硯友社の覇権はけんがそろそろ徐々もろもろ傾き出した。
本郷ほんがう菊坂きくざか途中とちう徐々やは/\よこちたがてら生垣いけがき引掛ひつかゝつた、怪我けがなし。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「いやさ、ころばぬさきつえだよ。ほんにお願いだ、気を着けておくれ。若い人と違って年老としよりのことだ、ほうり出されたらそれまでだよ。もういいかげんにして、徐々やわやわとやってもらおうじゃないか。なんと皆さんどうでございます」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と渠は徐々ゆる/\歩き出しながら、袂を探つて何やら小さい紙包を取出して、旅館の窓から洩れる火光あかりひらいて見たが、
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)