“畢生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっせい87.1%
ひつせい12.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
畢生ひっせいの智恵を絞って、ここに宝を埋めた人達のやった通りにやって見せるのも一興だろうと思って、こんな細工をやって見せたのだ。
古城の真昼 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
その中には、篤胤大人畢生ひっせいの大著でまだ世に出なかった『古史伝』三十一巻の上木じょうぼくを思い立つ座光寺の北原稲雄きたはらいなおのような人がある。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
アヽ、梅子さん、何卒どうぞ我国にける、社会主義のマザアとなつて下ださい、マザアとなつて下ださい、是れが篠田長二畢生ひつせいの御願であります
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
かつ見ずやいはゆる史学家なるもの多くはこれ一時代一国民もしくは一事件の歴史を以てその畢生ひつせいの事業となしたるを。
史論の流行 (新字旧仮名) / 津田左右吉(著)