“生涯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうがい70.8%
しやうがい21.5%
せうがい3.3%
らいふ1.9%
しようがい1.0%
しょうげえ1.0%
くちすぎ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五十余年の生涯しょうがいの中で、この吉左衛門らが記憶に残る大通行と言えば、尾張藩主の遺骸いがいがこの街道を通った時のことにとどめをさす。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私は二十はたちになつた今日までの生涯しやうがいにこれぞといつて人さまにお話し申す大事件もなく、父母の膝下しつかに穏やかな年月を送つて参りましたが
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
実際じつさい真面目しんめんもく生涯せうがい真味しんみあぢはひし人のみがたがひともはたらき得る人なり 宗教しふけうを以て茶話席ちやわせき活題くわつだいとなすにとゞまるものは言語的げんごてき捺印的なついんてき一致いつちはかれよ
時事雑評二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
わたしのはてない生涯らいふを追うて
定本青猫:01 定本青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
しやあはれな勞働者は其の唄のをはらぬうち惡魔あくまのやうな機械の運轉うんてん渦中くわちう身躰からだ卷込まきこまれて、唄の文句もんくの其のとほり、ながくもない生涯しようがいをはりげたのではあるまいか。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
長「べらぼうめ、気が違ってたまるもんか、此様こんな下手な親方に附いていちゃア生涯しょうげえ仕事の上りッこがねえから、己の方から断るんだ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
吾等こちとらいやしい生涯くちすぎでは、農事しごと多忙いそがしくなると朝も暗いうちに起きて、燈火あかりけて朝食あさめしを済ます。東の空が白々となれば田野のらへ出て、一日働くと女の身体は綿のようです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)