“渦中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かちゅう96.2%
くわちう3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっと突き進んで行って、血みどろな光景に接したかった。そればかりか、彼は犯罪事件の渦中かちゅうに巻込まれることさえいとわなかった。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
今度の大獄に連座れんざした人たちはいずれもその渦中かちゅうに立っていないものはない。その中には、六人の婦人さえまじっている。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しやあはれな勞働者は其の唄のをはらぬうち惡魔あくまのやうな機械の運轉うんてん渦中くわちう身躰からだ卷込まきこまれて、唄の文句もんくの其のとほり、ながくもない生涯しようがいをはりげたのではあるまいか。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)