“渦巻”のいろいろな読み方と例文
旧字:渦卷
読み方割合
うずま52.0%
うずまき38.8%
うづま8.2%
うず1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奥筋の方から渦巻うずまき流れて来る木曾川の水は青緑の色に光って、かわいたりぬれたりしている無数の白い花崗石みかげいしの間におどっていた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そうして、その不安の渦巻うずまきの回転する中心点はと言えばやはり近き将来に期待される国際的折衝の難関であることはもちろんである。
天災と国防 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
この折から聞えはじめたのはどっという山彦こだまに伝わるひびき、ちょうど山の奥に風が渦巻うづまいてそこから吹起ふきおこる穴があいたように感じられる。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あらゆる考えを吸い尽す情欲の渦巻うず。暗夜のうちに転々する陶酔せる世界の、狂暴無稽むけいなる「法則」……。